交会法(伊能忠敬先生の驚きの測量法)
伊能忠敬先生の測量法で、特徴的なのが、〝交会法〞(こうかいほう)と呼ばれる方法で誤差を補正していったことです。距離を測り、その直線の方位を計測し、さらに共通に見える目標物への方位を測って記録したのです。
前方交会法は,対象物の座標を求めるのに,二箇所以上の場所から対象物への方向角を測ることに
よる方法です。
観測者の前方で測線を交差させ,その交点が求める座標であることから前方交会と呼ばれています。
後方交会法は,3つ以上の座標が既知の点を用い,自分自身の座標を求める手法です。
3つの既知点を用いる場合,自分と既知とを結ぶ測線が3本引け,それぞれの測線のなす角度を用いて計算できます。
既知点を出発し,自分に向けて伸びるベクトルの交点が求める位置のため,後方交会法と呼ばれています。
古くは,船の位置を知るのに「山立て」という手法が用いられていましたが,これは船から見える山の重なり具合によって自分自身の位置を決定していました。
例えば,高層ビル・山の頂上・灯台等を用いても,その見かけの位置関係から自分の座標を決定することが出来ます。
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