空間情報として,ポイント,ライン,ポリゴンに定義される集合について,種々の空間集合演算があります。
この空間集合の演算は,ジオプロセッシングとも呼ばれています。
ジオプロセッジンクとは,地理を意味する「ジオ」と,処理を意味する「プロセッシング」の合成語です。
ディゾルブ(dissolve : 融合)マージ(merge : 合併)クリップ(clip : 切り抜き)インターセクト(intersect : 交差)ユニオン(union : 統合)の空間集合演算を紹介します。

(1)ディゾルブ(融合)
ディゾルブ(Dissolve:融合)とは,指定したアトリビュート(属性)について,同じ値あるいは同じ文字列をもつ複数のフィーチヤ(属性要素)を一つにまとめる機能です。
たとえば,各都道府県の市順寸について,県単位で融合をする場合,県名のアトリビュートを選択し,同じ県名をもつ市町村を探し出し,それぞれを融合(ディゾルブ)させ,県単位のフィーチヤを作成します。
空間集合演算




(2)マージ(合併)
マージ(Merge:合併)とは,二つ以上のレイヤーのフィーチヤを一つのレイヤにまとめる機能です。
レイヤー間で共通のアトリビュート(属性)をもつものが新しいレイヤーヘ引き継がれます。
空間集合演算




(3)クリップ(切り抜き)
クリップ(Clip:切り抜き)とは,人カレイヤーのフイーチヤから,クリップ・レイヤーの領域の部分のみをクリップする機能です。
入力レイヤーのアトリビュート(属性)が出力レイヤーヘ受け継がれます。
空間集合演算




(4)インターセクト(交差)

インターセクト(Intersect : 交差)とは,人カレイヤーのフィーチヤ(地勢要素)と,オーバーレイ・レイヤーのフィーチヤと面的に交差するフィーチヤを抽出し,両方のレイヤーのアトリビュート(属性)をもつ出力レイヤーを作成する機能です。
空間集合演算




(5)ユニオン(統合)
ユニオン(Union:統合)の機能は,人カレイヤーのフイーチヤと,オーバーレイ・レイヤーのフイーチヤとを統合し,二つのレイヤーのアトリビュート(属性)と全範囲を含む出力レイヤを作成する機能です。
空間集合演算



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